皆さまの周りでも 「逆流性食道炎やねん・・・」 という方がそこそこおられるかなぁ~と思います。
それほど逆流性食道炎は身近な国民病となってきてご相談も増えてきていますし、そもそも逆流性食道炎は病院で治療される方が殆どですが「薬を飲んでいるけどなかなか治らない」というお話もよく聞きます。
今回は、そんな「逆流性食道炎」のお話を勉強をしてきたのでお話ししたいと思います。
逆流性食道炎とは?
逆流性食道炎とは、胃(噴門部)から胃酸が逆流を繰り返すことで食道部分に炎症が起こる疾患で、
胸やけ
げっぷ
のどの違和感や痛み
胸の苦しさ
呑酸(胃酸が上がってくる)
喘息様症状
などの症状を呈します。
症状を起こすパターンは2つあり、
➀実際に胃酸が逆流して起こる症状(約70%)
➁胃の空気層(上部)に溜まっていた酸がガス化したものが逆流して起こる症状(約30%)
だそうです。
その中で、➁は検査をしても潰瘍などの異常が見られないやっかいなタイプとなります。
一番多い症状は、「胸やけ」や「喉の違和感」などですが、喉の奥の違和感や痛みなどがなかなか取れずにお悩みの方も多いですね。
胸の苦しさは、非心臓性胸痛といわれる狭心症のような症状が出ることで起こります。逆流性食道炎からくる症状でないように思いますが、これや喘息様の症状も逆流性食道炎から出る症状の場合があり、その場合上記の➁からくる症状になります。
逆流性食道炎の治療(西洋医学)
主には制酸剤といわれるお薬が処方されているそうですが、これは「胃酸を抑えるお薬」で、元々は「胃潰瘍」のお薬です。
物理的に胃酸を抑制すれば逆流性食道炎にはならないでしょ。。。という考えで逆流性食道炎に処方されています。
しかし、このお薬は、「胃潰瘍」を治療する薬としてとして2週間限度で服用…というものらしいのですが、これを胃潰瘍の薬として長期間出されていることが多いそうです(;’∀’)
胃酸の働きと制酸剤の弊害
「胃酸を長期に渡り抑制する」ことで逆に様々な弊害が出てきます。もちろん薬の副作用も「胃をカラカラにするほどキツイ」と言われているので長期飲用には不安がありますよね。
まず、胃酸には以下のような様々な働きがあります。
胃液の「働き」
胃液には、食べ物を消化したり、食べ物と同時に入ってきたウイルスや細菌の増殖をおさえたり、殺菌する「働き」があり、1回の食事で約0.5L、1日平均2Lも分泌されます。
胃液の機能を支える3つの「成分」
胃液の主な「成分」は、「塩酸(胃酸)」「ペプシノーゲン」「粘液」の3つです。
胃壁の粘膜にあいている小さな穴「胃腺」から分泌され、消化と殺菌のために重要な働きをしています。
1.塩酸(胃酸)
胃腺の中央部に位置する「壁細胞(へきさいぼう)」から分泌され、食べ物の消化を助けたり、食べ物と一緒に入ってきたウイルスや細菌の増殖をおさえたり、殺菌する働きがあります。
2.ペプシノーゲン
胃腺の深部に位置する「主細胞」から分泌され、塩酸と混ざることで「ペプシン」という消化酵素に変わり、たんぱく質を消化する働きがあります。
3.粘液
胃腺の上部に位置する「表層粘液細胞」や「副細胞」から分泌され胃粘膜表面を覆い、胃壁が塩酸に荒らされるのを防ぎます。
胃酸を抑えることで、これらの働きが必要以上に抑えられてしまい、ウイルスや細菌の増殖をおさえたり、殺菌する働きが落ちて感染症にかかりやすくなったり、消化力が落ちて命を守るミネラルなどの栄養不足を引き起こします(*_*)
人間の身体を健康に維持して生命を保つために必要不可欠であるミネラルなどの微量栄養が消化不良により体内に吸収されないことで、身体は少しずつ少しずつ働きを低下させていき、本来保てるであろう健康が保てなくなっていきます。
妊活をしている方は、「男性の精子の運動能力の低下」や「女性の排卵障害」にもつながるとのことで、赤ちゃんが欲しい方は注意が必要になってきます。
なかなか改善しない方は漢方相談
逆流性食道炎がなかなか治らずお悩みの方は、一度、漢方相談をおすすめします(#^^#)
その方の体質や症状から最適な漢方や健康食品(必要な場合)をご提案させて頂きます。
ご相談はケイアイ薬品健康相談所までお気軽にどうぞ(^^)/
2020年11月16日
・・・ケイアイ薬品健康相談所
・・・いそざきかおり