昨日は、中医学のzoom勉強会でした(^^♪
お勉強のテーマは「中医学から見た新型コロナウイルスの捉え方」で、その中で印象にあった 初期症状に現れる「味覚障害」「臭覚障害」 についてのお話をさせていただきます(^^)/
新型コロナで起こる「味覚障害」「嗅覚障害」について
新型コロナウイルスに感染したときに「味覚障害」「臭覚障害」が起こる人があるということが話題になりました。
他のウイルス感染症では「味覚障害」「嗅覚障害」が同時におきてくることはあまりないので、 風邪症状に加えて「味覚障害」「嗅覚障害」がみられたら新型コロナウイルス感染症に感染している可能性が十分あると考えられる。。。 ということで、新型コロナウイルス感染の判断指標にもなっています。
ちなみに、新型コロナで起こる味覚障害は、舌が荒れてなる訳ではなくて神経障害からくるが起こるので、すべての味覚がやられるそうです。
どんな感じかというと「食事が急にまずくなった」「味がしなくなった」「段ボール食べてるみたい」なんて感じらしいです(‘ω’)ノ
しかし、この「味覚障害」「嗅覚障害」は、新型コロナウイルスに感染した全ての人に出る訳ではなく、ある機関の調べでは33.9%くらいとのこと(*´з`)
新型コロナで起こる「味覚障害」「嗅覚障害」について
中医学的に「味覚障害」は「脾胃(ひい)」失調と考えます。これを起こす体質は「脾胃気虚(ひいききょ)」「湿困脾胃(しつこんひい)」の人です。
・・・脾胃気虚(ひいききょ)とは?
脾胃とは、西洋医学的にいうと「胃腸を含む消化機能全般」のことで、「脾胃気虚」というのは、胃腸の弱い人のことです。
・・・湿困脾胃(しつこんひい)とは?
「湿困脾胃」というのは、湿邪によって脾胃の運化機能が障害されたことをいいます。
湿邪とは、身体に障りをもたらす水分のことで、清涼飲料水やビールや酎ハイなどの摂取過多、果物や生物の過食、湿度の多い環境などによって発生します。
要するに飲み物の取り過ぎで「湿邪」を発生させて、胃腸の働きを壊した人のことです(^^;)
今回の新型コロナウイルスで「味覚障害」「臭覚障害」を引き起こした人は、飲み物を普段からよく取る習慣があり、これにより、肺に外邪が侵入し、肺の宣散(せんさん)・粛降(しゅくこう)の機能が阻害され、脾胃に水が溜まってしまい「湿困脾胃」の状態が生まれて、その結果、味覚障害を起こした考えることができるとのことです。
ちなみに、感染初期に下痢を起こす人も同じような原因と考えることができます。とのこと(‘ω’)ノ
肺の生理機能とは?
宣散(宣発と布散)とは、肺の気化作用を通じて濁気を排出することです。
津液と水穀の精微を全身に散布し、皮毛に到達させる働きのことで、腠理(そうり)の開閉を調節し、津液を汗に変化させて排泄します。
粛降とは、津液や水穀の精微を藏府や身体の下部に運ぶ作用のことです。
清気を吸入し、異物を取り除いて清を保ち、余った津液は膀胱へ下輸します。粛降作用が働かないときは、津液の代謝が悪くなり、上半身の浮腫、尿量の減少などをおこします。
なんだか難しいですね(^^;)
要は、胃腸機能が低下すると体内の水の捌き(コントロール)が悪くなり、色んな障害が出てくるってことです(^^;)
普段から飲料やビール、酎ハイなどをたくさん飲む方は、新型コロナウイルスでの「味覚障害」「臭覚障害」だけでなく、胃腸の働きに大きく負担をかけるので、ほどほどにされるといいですね(‘ω’)ノ
2020年5月12日
・・・ケイアイ薬品健康相談所
・・・いそざきかおり